相続発生から相続登記までの期間の分析-売買率・地積・共有人数との関連性-

不動産ビッグデータ分析レポート 第8回

今回のレポートでは、相続発生から相続登記が申請されるまでの期間に焦点を当て、マンションや土地における相続発生から相続登記完了までの期間について、登記データをもとに調査をいたしました。
今回のレポートの内容の一部をご紹介します。

●東京23区のマンションにおける相続発生から相続登記完了までの期間

東京23区で2024年2月に相続登記された区分建物を対象として、相続発生からの経過日数と、その時点で相続登記割合が済んでいる割合をグラフ化しました。
相続発生から半年以内に約37%、相続税の申告期限である10か月以内に約61%、1年以内に約70%が相続登記されています。
一方で、約11%は相続発生から相続登記までに5年以上、約6%は10年以上を要しています。
相続登記までの平均日数は約770日 (約2.1年)、中央値は256日 (約8.5か月)となっています。

●区分建物と土地における相続登記までの期間の傾向の違い

当社が保有する登記データを分析した結果、区分建物と土地では、相続登記が申請される時期に違いが見られました。
特に、土地は区分建物に比べて、相続税申告期限である10か月付近に相続登記が集中する傾向 が確認されました。一方で、区分建物は土地と比較すると、相続発生後2〜3か月に相続登記がピークとなっています。
この背景として、区分建物は実勢価格に対して相続税評価額が低くなる傾向があるため、土地のほうが相続税申告期限を意識して相続登記が行われやすいと考えられます。

上記以外の詳細についても記載したレポートは、下記よりダウンロードいただけます。

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